はじめてのGP

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初めてグランプリでジャッジをする人へのサポート情報をまとめたページへようこそ! グランプリの開催数の増加に伴い、多くの新しいジャッジがプロイベントとして最初のグランプリを経験する機会を得ています。しかし、そういった新人ジャッジの皆さんは、大規模イベントのジャッジとして要求される項目について疑問/質問があると思います。ここでは、その週末を可能な限り成功させ、楽しむためのヒントを紹介していきます。

イベントの準備

事前準備

CR/IPG/MTR/JARなどを見直しておきましょう。(日本語版は http://mjmj.info/data/ にあります。IPG/MTRには注釈が付いたもの(注釈付きIPG: http://blogs.magicjudges.org/rules/ipg-jp/ 注釈付きMTR: http://blogs.magicjudges.org/rules/mtr-jp/ )もあります。) 参加するトーナメントの情報を確認し、そのフォーマットに慣れておくとよいでしょう。これは、禁止/制限カードリストや、デッキ構築上のルールドラフトに関するルールなど確認しておくことを指します。同じフォーマットのイベントの運営経験があるとなおよいです。 そうすることで、そのフォーマットで何がプレイされるのか、どんな相互作用によってどんな質問が考えられるのかといったことを、ウェブ上の記事から参照するときの助けになります。またjudge format guide(訳注:STD FAQ/MDN FAQなど。アーキタイプ解説と頻出裁定例を指す)を確認できるなら読んでおきましょう。

どこでトーナメントが開催され、ジャッジの集合時間がいつなのかを調べましょう。全ての大規模イベントは、初日のジャッジミーティングから始まります。会場に時間通りに到着するための計画を立てましょう。グランプリであれば、Judge Appsの該当トーナメントにスケジュールが発表されますので、それを確認しておきましょう。

トーナメント当日

  • 風呂やシャワーで体を洗いましょう。プレイヤーにも同様のことを指導しています。ジャッジは念入りに。
  • 朝食を食べましょう。その日は長い一日になります。正しく一日を始めましょう。
  • 適切な服装をしましょう。上はジャッジシャツ、他はなるべく黒でそろえるようにしましょう。ジャッジシャツの中に着るシャツも黒を選びましょう。 もし予備の靴/インソールがあるようならもっていくとよいでしょう。途中で靴を替えることで足の疲れをケアすることができます。
  • 赤と黒のペン/メモ帳/IPGの一覧/飲み物など、ジャッジングをするのに必要なものを持っていきましょう。
  • GPでは給与の支払い/交通費の精算などで印鑑が必要になりますので、必ず持参しましょう。
  • ノートを持っていきましょう。興味深いルーリングの事例があったら、メモしておきましょう。あなたの仲間のジャッジを評価するのも大規模イベントでの仕事の一部です。トーナメント終了後に、あなたがどのように活動し他のジャッジがどのように活動していたかを、評価するのに役立つでしょう
  • 熱意を持って参加しましょう!

会場に到着したら

まずは会場をよく見渡してください。Wizards of the Coastは会場をよくするためにお金を掛けています。 あなたはちょっとだけ早く会場に行くと、どのような改善をされているかを見ることができるでしょう。会場を見る際には、いくつかの施設を見て回りましょう。パブリックイベントの本部/本戦の本部/ジャッジ控え室の位置を確認しておきましょう。本戦本部は結果記入用紙の提出先として、パブリックイベント本部は忘れ物を届ける場所として、プレイヤーに教えることが非常に多いので、必ず確認してください。 これらを集合時間までに確認し、集合時間になったらジャッジミーティングのためにジャッジが集まっている場所(おそらくは本戦本部前)に行きましょう。

大規模イベントの仕組み

ジャッジとスタッフ

ジャッジミーティングまでに、時間があるようであれば、ヘッドジャッジ/ジャッジマネージャー/Tournament Organizer(主催者)/スコアキーパーに軽く挨拶しておきましょう。 質問がある場合には、ジャッジミーティング中にしておきましょう。(簡単なものであれば、他のジャッジに質問してみるのもよいかもしれません。)

本戦では、ジャッジはいくつかのチームに分割されます。各チームは、チームリーダーと何人かのジャッジで構成されます。大規模イベントでは、通常5つ(Paper/DeckChecks*2/Logistics/Floor)のチームに分割されることが多いです。

  1. Paper: ペアリング/スリップ(結果記入用紙)/ラウンド終了手続きを管理するチームです。会場の指定された掲示場所に、ペアリングやスタンディングを掲示します。
  1. Deck Checks: デッキチェック/デッキリストの管理を担当するチームです。シールドのイベントでは、デッキ構築時のデッキリストの回収も担当することになるでしょう。通常2チーム以上が担当します。
  1. Logistics: テーブル番号設置、回収、土地置き場、シールド・ドラフト準備、フィーチャーエリアのジャッジ、SK補佐、ラウンドクロックなどさまざまなことを行う「何でも屋」です。特別な役割がない状況では、他のチームのお手伝いが主任務となります。
  1. Floor:フロアに出て、プレイヤーからのジャッジコールにメインで対応するチームです。

チームの役割に関する作業をしていないときは、自分達で判断して、次のようなことを行いましょう。 プレイヤーの質問に答える/問題や誤りがないか見て回る/スリップの回収/椅子を整理する/ゴミを拾う

ジャッジング

ジャッジングにおける注意事項:

パニックにならないこと これは大規模イベントです。イベントが行われているたくさんの机の列から、ジャッジコールへの対応を迫られるでしょう。それについてはあまり心配しないでください。あなたは、自分がゆっくり歩いていることや、他のジャッジがそのコールに対処していること、コールを受けることを恐れていることに気づくかもしれません。それが人間です。しかし、もし経験豊富なジャッジが、あなたがここにいるべきでないと判断していたらあなたはここにいません。落ち着いてコールを受けましょう。

自分の仕事をこなす。思考は明確に。そして確信が持てないなら質問する 大規模イベントにはたくさんのジャッジがいます。あなたが何かに確信を持てないときは、他のジャッジに尋ねましょう。ルーリングに確信が持てないなら、いったんプレイヤーを待たせ、他のジャッジと相談してください。プレイヤーに自分の判断を伝えた後、プレイヤーに延長時間を出してください。 もし不正に見える処理をあなたが見つけたら、それについて確認してください。あなたはプレイヤーにゲームを中断させてもかまいませんが、誤りがある場合は、その誤りを正す必要があります。問題ないようであれば、少なくともプレイヤーにジャッジが見ていることに気づかせることができます。 本戦の全てのタイミング、パブリックイベントでも可能な限り、ジャッジはお互いの"影"であるべきです。これは、あるジャッジが質問を受けた場合に、他のジャッジがそのジャッジをフォローし、状況を聞くためについていくことを指します。"影"はどこでも、全てのジャッジに起こります。これは、初参加のジャッジに就くものではありません。あなたの"影"は、ルーリングを参照し、フィードバックのための情報を集めています。間違った判断をしそうなときのフォローも行いますが、それは主目的ではありません。

間違いを犯す

間違いは起こってしまいます。起こさないように心がけましょう。間違いを犯してしまったら、それに対処するために行動しましょう。可能なら間違いを訂正しましょう。他のジャッジから経験を学び取るための方法として、自分が考えていたものが間違いだったかもしれないと、議論をするためにも役立ちます。 経験豊富なジャッジは、間違いを起こすこと、またそこから学ぶことで経験を手に入れてきました。

プロとして心がけること

  • フロアで食事や飲み物を取らないこと。
  • 汚い言葉を用いたり自分がされたくないことをしない。
  • ジャッジシャツを着ている間は、トレードやゲームをしない。
  • 正しい行動を心がける。不名誉なことはしない。

オラクルのテキスト

構築イベントでは、プレイヤーは古いカードや他言語のカードを使用している場合があります。その対戦相手は、最新のオラクルを必要とするかもしれません。スコアキーパーは自分のPC上に、多くのジャッジは自分の携帯電話からオラクルを参照できるようにしているでしょう。

結果記入用紙

結果記入用紙の書き方を知らない場合/書き方が更新された場合は、Result Entry Slipへのペナルティの書き方を読んでおきましょう。

プレイヤーから結果記入用紙を受け取る場合には、内容が正しいかをプレイヤーに確認してください。片方のプレイヤーがドロップしているようであれば、正しいドロップチェック欄にチェックされていることを確認してください。大規模イベントではこのような初歩的なチェックミスで、プレイヤーが間違ってドロップさせられてしまうことがあります。結果記入用紙の記入ミス/ドロップ間違いは、大規模イベントの進行に大きな問題を起こすことがよくありますので注意してください。問題なければスコアキーパーに提出してください。

自分自身で気をつけること

ジャッジは大変な仕事です。 あなたはイベント中、たくさん水分を取りたくなります。しかし、フロアでは水分を取ることはできませんが、大体の会場には周辺にウォータークーラーがあります。必要なときにそこで水分を取ってください。(日本のグランプリでは、会場にウォータークーラーがあるなんてことは稀です。代わりに自販機や会場内/会場のそばにコンビニがありますので、そこで飲み物を購入して、ジャッジ控え室で飲むようにしてください) チームリーダーから休憩するように指示があったとき、あなたがチームリーダーに休憩を要求したときは休憩を取ってください。休憩は、疲れて休みたいとき/昼食をとるとき/座りたいときなど適宜要求してください。初めてのときは言い出しづらいかもしれませんが、本戦のジャッジをしている最中であれば、1ラウンドに1回は休憩に行くくらいの心構えをしておくとよいでしょう。


ジャッジングは精神的に大変な仕事あり、精神力/集中力を持続させるのはさらに大変です。前日はしっかり寝て起きましょう。さらに重要なのは、イベント中に他のジャッジとコミュニケーションをとるようにすることです。これは、意識の切り替えをすることで精神的な疲れを軽減します。しかしフロアを見て回っていないとき、議論に参加しないようにしてください。ジャッジは広範囲に散らばっているべきであり、2~3人でフロアを注意しつつ、長時間にならないよう行ってください。

ジャッジング以外の仕事 ジャッジの仕事は、イベント開催日程が終了しても終わりません。Wizardsが世界各地からジャッジを呼ぶのは、ジャッジのトレーニングすることに重点を置いているからで、そのトレーニングの大部分は、ミーティングや他のジャッジから知識を得ることで行われるものです。そして、そのミーティングの大半は仕事のシフトが終わった後に行われます。たとえば撤収作業中や、撤収後の飲み会とかで議論が行われます。

イベントの全日程終了後、ほとんどのジャッジが夕食(いわゆるジャッジディナー)に参加します。大体はどこかの居酒屋にジャッジが大挙して押し寄せ、食事/酒/議論(という名の宗教論争)となります。ぜひ参加しましょう。こういった食事会は、大規模イベントの最高な部分のひとつです。ただ、ひとつだけ注意をしておきます。仕事や収入の多いジャッジは食べるのが大好きです。懐が寂しいときは、予算について相談するようにしましょう。

ほぼ全てのジャッジはMagicのプレイヤーでもあります。ジャッジは、イベント終了後ボックスを手に入れているときなどにドラフトをしたりもします。他のジャッジはEDH(Commander)をプレイしたりしますし、あなたがEDHのデッキを持っていなかったとしても、EDHのデッキをたくさん持っているプレイヤーがデッキを貸してくれるでしょう。

祭りの後

レビューを書こう

DCIは、全てのジャッジに成長してほしいと思っています。クオリティの高いジャッジは、一貫性のあるトーナメント運営を行うことで、Magicをプレイすることが楽しめる環境を提供していくでしょう。しかし、フィードバックなしに成長できるジャッジはいません。他のジャッジへフィードバックすること、他のジャッジからフィードバックされたことを受け入れることはとても重要なことです。そのための、Judge CenterにあるReview機能はこの目的を達するための一つの手段です。

レビューは、イベントの後に2人以上のジャッジに対して誠実かつ有用なレビューを書くことを推奨します。(より多くのジャッジに対してはなお歓迎です。)あなたがレビューを書こうと思っている人物と、イベントが終わる前に話をしてその内容をレビューに書くとよいでしょう。不意打ちでレビューを書くと相手にびっくりされるかもしれません。

レビューは長文である必要はありませんが、役に立つ内容であるべきです。一般に、よいレビューはいくつかのよかったことと1~2個の改善点が含まれています。建設的な批判(意図的な強調)は大歓迎です。

また、あなたは他の人からのいくつかのレビューを期待するべきです。実際、もし同じイベントにジャッジとして参加して、レビューを書いてくれない人(その人があなたのチームリーダーやヘッドジャッジでなかったなど)がいるかもしれませんが、そういう可能性が考えられる場合は、事前にレビューを書いてくれるよう依頼するのもよいでしょう。あなたがレビューをもらったら、よく読んで忘れないようにしましょう。ジャッジとして活動していく上で、気をつけていくべき情報として活用していきましょう。

連絡のやり取り

Judge Appsのメリットは、あなたが評価したい/されたいジャッジの連絡先を知らなくても、他のジャッジに問い合わせできることです。あなたがJudge Appsの「Judges」ページから検索することができます。見つかったジャッジのページで、「send private message」をクリックすると、そのジャッジへのメッセージを作成するページに移動することができます。 ジャッジングについて相談したい場合にもチャットのように活用できることを覚えておいてください。

もう1回!

実践は成功への鍵ですし、他の何よりも高レベルのイベントで大切なことです。もしあなたがその経験を楽しめたなら、もう一回! その経験を楽しむために緊張しすぎていたなら、もう一回! また参加すれば、あなたはもっと簡単にその経験を得られるでしょうし、よりリラックスしてジャッジングができるし、よりよい時間がすごせるでしょう。


"ジャッジ業とは - もしあなたが楽しくないなら、それはあなたが正しくジャッジをできていないのだ。" - シェルドン メネリー

私達はその助けとなり、次の大規模イベントで貴方に会えることを望んでいます。


(この文書はPete JahnとJeff MorrowによるFirst_time_guide . [1]を基に、2013年日本語コンテンツ制作プロジェクトによって本文訳:大角 圭吾/編集:瀬野 瑛・牧野充典 で作成しました。)